酵素風呂の知恵袋

●オガクズ酵素風呂の「発熱」

オガクズ酵素風呂で使用される「酵素」とは、微生物によって生産される特定のタイプの酵素です。これらの酵素は、有機物の分解を促進する生物学的触媒であり、酵素風呂の核心的な要素となっています。

≪酵素の作用≫
これらの酵素は、微生物が生きていく上で重要な役割を果たしています。微生物は、酵素を使って環境中の有機物を分解し、自身のエネルギー源としています。酵素風呂では、この自然なプロセスを利用しています。植物エキス発酵液により、木屑やその他、米ぬか等の有機材料に含まれる微生物が生産する酵素が、材料を分解する過程で発熱するのです。

≪酵素風呂の環境≫
酵素風呂においては、通常、木屑や穀物殻、そしてこれらの酵素を含む微生物が混ぜ合わされます。この混合物は湿らせられ、適切な温度に保たれることで、微生物が活発に活動し、酵素が有機材料を分解し続けることができる環境が作られます。このプロセス中に放出される熱が、酵素風呂の温かさの源となり、発熱性の微生物と酵素のチカラで65℃~70℃になります。
酵素風呂で言及される「酵素」とは、これら微生物由来の生物触媒のことを指し、これらが有機物を分解することで生じる発酵熱が、酵素風呂の特徴的な温まり方の原因となっているのです。

このように、酵素風呂は、酵素の働きによって生じる発酵熱を利用して体を温める温浴法あり、酵素風呂の発酵熱は酵素による特定の化学反応に起因し、その反応によって生じるエネルギーが体温の上昇に貢献しています。このメカニズムは生化学的なプロセスに基づいており、体の健康促進やリラクゼーションに寄与するとされています。
 
 

●酵素風呂とマイナスイオン


マイナスイオンは、自然界に広く存在する電荷を持った粒子で、水が落下したり、水しぶきが空気中に散らばる際に大量に発生する滝の近くや、樹木や植物が光合成を行う過程で放出される森林、また海辺の波打ち際や、川が流れる山岳地帯で多く発生するといわれております。森林内では、樹木が土壌から水分を吸い上げ、それが葉から蒸散する過程でもマイナスイオンが発生すると考えられています。また、雷雨が発生した後にも雷のエネルギーで空気がイオン化され、イオンが発生大量に発生するといわれています。

マイナスイオンには、空気を浄化する効果があるとされ、呼吸器系の機能向上、細胞の酸化防止、血圧の正常化、ストレスの軽減、心身のリラクゼーションなど、健康や気分に良い影響を及ぼすと言われています。

酵素風呂のある空間には自然界の森林と同様に、発酵時マイナスイオンが発生します。
空気をたくさん含んだおがくずは、軽いので身体に負担が少なく、また皮膚呼吸が楽に出来るのです。
鼻炎の方や、ぜんそくの方の呼吸が楽になるのと言われるのもこの作用のせいです。

 
 

●オガクズ酵素風呂で健康診断


オガクズ酵素風呂に入浴した後、体にオガクズが付着していない箇所がある場合、その部分に疲労が蓄積している可能性があります。逆に、体全体にオガクズが付着している場合は健康な状態と言えるでしょう。全身にびっしりとオガクズが付着するのは、発汗作用が活発に行われているからです。

ただし、もし体に不調がある場合は、そこにオガクズが付着しないか、または付着量が非常に少ないことがあります。これは、体の不調やなんらかの反応がある箇所では、血液やエネルギーの循環がいちじるしく悪化しており、新陳代謝がスムーズに行われずに滞っているため、発汗量が減少している可能性があるからです。

酵素風呂では、このように簡単な身体健康診断も行えますので、日々の身体のチェックにどうぞご利用ください。
 
 

●オガクズ酵素風呂と美肌効果


オガクズ酵素風呂に含まれる酵素や微生物が皮膚に与える影響としては、まず酵素は生体内で特定の化学反応を促進するタンパク質であり、例えば、プロテアーゼという酵素はタンパク質を分解する能力を持っていることにより、皮膚表面の古い角質や汚れをやさしく取り除くことができるという能力があります。また、微生物には皮膚のバリア機能を強化する効果があり、例えば、乳酸菌は皮膚表面のpHを調整し、バリア機能を向上させることで外部からの刺激や紫外線から肌を保護します

オガクズ酵素風呂に入ることで生じる体温上昇と発汗も美肌に良い影響を与えます。体温が上昇することで血行が良くなり、栄養や酸素が皮膚に行き渡りやすくなります。また、発汗によって毒素や老廃物が排出され、肌のクリアリングが促進されます。これにより、肌の新陳代謝が活性化され、くすみが軽減され透明感のある肌が得られるとされています。

また、オガクズ酵素風呂が美肌効果に与える影響については、ヒアルロン酸やコラーゲン生成にも大きく影響することが言われており、オガクズ酵素風呂に含まれる酵素や微生物が肌に与える影響として、酵素の一部には、皮膚の保湿成分として重要なヒアルロン酸を生成する働きがあります。ヒアルロン酸は水分を保持し、肌の弾力性やハリを保つ役割を果たします。オガクズ酵素風呂によって肌の角質層が整えられ、ヒアルロン酸の生成を促進する効果が期待されます。

さらに、コラーゲンの生成にも影響を与えます。コラーゲンは肌の弾力性やハリを維持するために重要なタンパク質です。オガクズ酵素風呂に含まれる酵素が皮膚のターンオーバーを促進し、新しい細胞の生成を助けることでコラーゲンの合成を促します。また、血行が良くなることで栄養や酸素が細胞に行き渡りやすくなり、コラーゲンの生成がサポートされます。

これらの要因から、オガクズ酵素風呂は肌の保湿性や弾力性を高めるヒアルロン酸の生成や、コラーゲンの合成を促進する効果を持つと考えられます。

また、酵素風呂の温浴効果で免疫機能が整うことにより、アトピーでお悩みの方も症状の改善が期待でき、お肌の保水成分が守られやすくなることで、アトピーの方特有のお肌の乾燥にも有効なアプローチが期待できます。

粘膜から吸収した酵素が体内にとどまるのは、およそ3日間と言われており、美肌効果を期待する為のオガクズ風呂への効果的な入浴方法としては週1回程度の入浴がおすすめとされております。

酵素がいっぱいの酵素風呂は各種酵素が血行を促進してお肌をつるつる、すべすべの美肌効果が抜群なのです。


 
 

●酵素風呂におけるデトックス(解毒作用)のメカニズム


酵素風呂に入浴すると、以下のメカニズムによってデトックス効果が期待されます。

≪皮膚からのデトックス≫
酵素風呂の温熱効果により、皮膚の毛穴が拡張されます。毛穴の拡張により、皮脂や汗腺からの老廃物や毒素が排出されやすくなります。これは、皮膚表面の温度が上昇することで皮膚の新陳代謝が促進され、老廃物が排出されるメカニズムです。

≪血液循環の改善≫
酵素風呂に入浴すると、体表面の温度が上昇し、血管が拡張します。血管の拡張により血液循環が促進され、全身に栄養や酸素が効率的に供給されます。同時に、老廃物や毒素が血液によって運ばれ、解毒器官である肝臓や腎臓を通じて体外に排出されます。

≪代謝活性化≫
酵素風呂に入浴すると体温が上昇し、基礎代謝が増加します。基礎代謝の増加は、体内のエネルギー消費が増え、脂肪や糖質などの代謝が促進されます。代謝活性化により、体内に溜まった老廃物や有害物質が分解され、排泄されやすくなります。

≪ストレス軽減≫
酵素風呂に入浴することでリラックス効果が得られます。ストレスや緊張が軽減されると、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が抑制されます。ストレス軽減により、自律神経のバランスが整い、消化や排泄などの生理機能が正常化され、デトックス効果が促進されます。

以上のような体内作用のメカニズムにより、酵素風呂に入浴することで体内のデトックスが促進されます。
 
 

●酵素風呂とセロトニンと睡眠


セロトニン(いわゆる幸せホルモン)は、神経伝達物質の一種であり、精神的な安定やリラックス、幸福感などを調整する役割を持っています。セロトニンの分泌は、体内時計や環境、食事などさまざまな要因に影響されます

酵素風呂に入浴することで体温が上昇し、大量の汗をかくことで体内の代謝が活発化します。この温熱効果は、体内のセロトニンの合成と分泌を促進することが知られています。セロトニンはトリプトファンというアミノ酸から合成されますが、体温の上昇によってトリプトファンが脳内に取り込まれやすくなり、セロトニンの産生が促されると考えられています。

また酵素風呂に入浴することで心身がリラックスし、ストレスが軽減されます。ストレスが少ない状態では、セロトニンの分泌が促進されやすくなります。特に、温かい水に浸かることで心地よさや安らぎを感じることができ、セロトニンが増加すると言われています。

脳内のセロトニンは、暗い環境や夜間になると一部がメラトニンへと変換されます。このメラトニンの増加が、体内時計を調節し眠気を誘導します。メラトニンは、睡眠リズムや体内時計を調節するホルモンです。酵素風呂に入浴することで心身がリラックスし、セロトニンの分泌が促進されると、自然な眠りに導かれやすくなります。睡眠の質が向上することで、翌日の活力や気分の良さにも影響があります。

以上のように、酵素風呂への入浴によって温熱効果やストレス軽減効果が得られることから、「幸せホルモン・セロトニン」の分泌が促進される効果になっているのです。

 
 

●酵素風呂と砂風呂・岩盤浴の違いとは?


酵素風呂と砂風呂、そして岩盤浴は、どちらも体を温めて健康やリラクゼーションの促進を目的としていますが、その原理、体験、そして提供される健康効果において異なります。

「酵素風呂」は、木屑や米ぬかなどの自然素材に酵素を加えて発酵させることで熱を発生させます。この発酵プロセスは自然な生化学反応によるもので、温度は一般に40〜60度程度に保たれます。

利用者は酵素が混ぜられた木屑の中に埋まります。この環境は体をやさしく包み込み、じんわりと深部から温める感覚を提供します。 酵素風呂は、体の新陳代謝を促進し、デトックス効果があるとされています。また、肌を柔らかくし、リラクゼーションにも効果的です。体の内部から温めることで血行が促進され、様々な健康効果が期待できます。

「砂風呂」は、熱した砂に身体を埋めることで体を温めます。熱源は自然の地熱や人工的に加熱された砂が用いられます。砂の温度は一般に50〜70度程度です。
利用者は熱い砂に体を埋め、砂の重みと熱で全身を温めます。砂の重圧が自然なマッサージ効果を提供し、深いリラクゼーションを促します。砂風呂は、強力な発汗作用を通じてデトックス効果があるとされ、血行を促進し、筋肉や関節の痛みを和らげる効果が期待できます。また、ストレスの緩和にも役立ちます。

「岩盤浴」は、天然の岩石を加熱し、その熱を利用して体を温めます。岩石からは遠赤外線とマイナスイオンが放出され、体に健康効果をもたらします。岩盤浴では、加熱された岩盤の上に横たわることで体を温め、熱源となる岩石から放出される遠赤外線は、体を深部から温め、リラクゼーション効果を高めます。

期待される効果としては、血行促進や代謝促進、筋肉の緊張緩和、ストレス軽減などの効果があります。また、岩盤浴は呼吸器系の健康や皮膚の改善にも効果があるとされております。

〇主な違い

≪発熱原理≫
酵素風呂は自然の発酵熱を利用し、砂風呂は熱した砂の温度で体を温めます。
また、岩盤浴は加熱された岩石からの熱を利用します。

≪体験の質感≫
酵素風呂は柔らかい木屑の中に埋もれる体験に対し、砂風呂は砂の重みを感じる体験です。
また、岩盤浴は温かい岩盤の上に横たわる体験です。

≪健康効果のアプローチ≫
いずれもデトックスやリラクゼーションに効果がありますが、酵素風呂は新陳代謝の促進による内部からのアプローチに重点を置き、砂風呂は砂の重みによるマッサージ効果と熱による外部からのアプローチが特徴です。また岩盤浴は遠赤外線やマイナスイオンによる外部からのアプローチが特徴です。
 
 

●酵素風呂と好転反応


酵素風呂を利用する際に経験することがある「好転反応」とは、体がデトックス(解毒)過程を経ている際に一時的に症状が悪化する現象を指します。これは、酵素風呂が促す強力な発酵熱と体内の酵素活動の増加によって、体内の不要な物質が排出される過程で起こり得る反応です。

≪好転反応の一般的な症状≫

好転反応の症状は人によって異なりますが、以下のようなものがあります。
・疲労感:酵素風呂の後、一時的に身体が重く感じられることがあります。
・疲労感:酵素風呂の後、一時的に身体が重く感じられることがあります。
・発疹や皮膚のかゆみ:体内の毒素が皮膚を通じて排出される際に、一時的な発疹やかゆみが生じることがあります。
・頭痛:解毒過程で頭痛が生じることがあります。
・軽い風邪の症状:鼻水やくしゃみなど、風邪に似た症状が出ることもあります。
・一時的な筋肉痛や関節痛:体内の毒素が排出される過程で、筋肉痛や関節痛を感じることがあります。

≪好転反応の理由≫

好転反応は、体が浄化されている証拠とされることがあります。酵素風呂の熱と酵素の作用により、血行が促進され、新陳代謝が活発になります。これにより、体内に蓄積された老廃物や毒素が血流に乗って排出されやすくなり、その過程で一時的に上記のような症状が現れると考えられています。

≪対処法≫

好転反応は一時的なものであり、通常は数日以内に自然に改善します。以下のような対処法が有効です。
・十分な水分補給:解毒を助けるために、たくさんの水を飲むことが推奨されます。
・休息:身体が回復するためには、十分な休息が必要です。
・バランスの良い食事:体の回復を助けるために、栄養価の高いバランスの良い食事を心がけましょう。

≪注意点≫

酵素風呂による好転反応は、体の浄化プロセスの一環として理解されていますが、その効果や反応には個人差があります。利用する際には、自身の体調をよく観察し、無理をしない入浴を心がけましょう。
 
 

●オガクズ酵素風呂の香りと森林浴効果


オガクズ酵素風呂の香りは、使用される材料や環境によって異なりますが、一般的には自然な木材や草本、穀物などの発酵過程で生じる温かみのある有機的な香りが特徴です。この香りは、酵素風呂の有機物が微生物によって分解される過程で生じます。具体的には、以下のような要素が酵素風呂の香りに寄与しています。

≪発酵による香り≫
• 木屑や草本: 酵素風呂に使われる針葉樹の木屑や草本からは、自然な木の香りや草本特有のアロマが放出されます。これらは発酵過程で温められることにより、より一層芳香を放つようになります。
• 発酵プロセス: 発酵は微生物が有機物を分解する生化学的なプロセスです。このプロセスでは、様々な化合物が生成され、それらが独特の香りを生み出します。一部の化合物は心地よい自然の香りを、他はやや酸っぱいまたは甘い香りを放つことがあります。

≪快適さとリラクゼーション≫
多くの人々は、酵素風呂から発生する自然な香りを快適でリラックス効果があると感じます。この香りは、アロマセラピーにおけるエッセンシャルオイルに似た癒し効果を提供することがあります。心地よいにおいは、心身の緊張を和らげ、より深いリラクゼーション状態に導くことが知られています。

≪酵素風呂の森林浴効果≫
森林浴や自然環境では、植物や土壌から大量のマイナスイオンが放出されることが知られています。マイナスイオンは空気中の微粒子に付着し、空気中の浮遊物質を除去する作用があります。また、マイナスイオンは気分をリフレッシュさせる効果があり、ストレスや不安を軽減することが示唆されています。おがくず酵素風呂では、酵素の発酵過程でマイナスイオンが生成されることがあり、これにより、入浴者はマイナスイオンを吸い込むことでリラックス効果を感じる可能性があります。

≪アロマテラピー効果≫
森林浴での効果の一部は、植物から放出される樹脂や芳香物質によるものです。これらの成分は、香りを通じて感情や心理状態に影響を与え、リラックスやストレス軽減に貢献します。オガクズ酵素風呂でも、使用されるオガクズや添加される植物由来の成分によって香りが放出されます。特に、森林の香りやリラックス効果があるとされる植物由来の成分が含まれる場合、アロマテラピーの効果も期待されます。

≪自然光と温度効果≫
自然光や自然の温度が心身に与える効果は、従来から研究されています。自然光は眼から視床下部に情報を送り、体内時計やホルモン分泌を調整する役割があります。また、適切な温度環境は心身をリラックスさせ、ストレスや不快感を軽減します。おがくず酵素風呂でも、入浴者は自然光を感じることや適切な温度環境に身を置くことで、リラックス効果やストレス軽減効果が得られると考えられます。

≪免疫機能の活性化≫
自然環境やリラックス効果がストレスを軽減し、免疫機能を向上させるとされています。ストレスが長期間続くと免疫機能が低下することが知られており、リラックス効果やストレス軽減効果が免疫機能の活性化につながる可能性があります。 酵素風呂の中にいるだけで、森林浴と同様のリラックス効果があり、免疫機能の回復や活性化を期待できると言われるほどです。
 
 

●秋田杉と酵素風呂


「酵素温浴いふき」のオガクズの主な原料は、秋田県内で伐採された常緑針葉樹の自然の秋田杉を利用しており、秋田杉特有の芳しい香りは、最高のリラックス効果をもたらします。

秋田杉は耐久性が高く、香りも高いことで有名で、建築材や家具などにも利用されることが多く、最近ではその枝葉を利用した杉の葉のエッセンシャルオイル(精油)も開発されるなど、その成分や有効性に非常に注目が集まっております。

また、日本の杉はその学名をクリプトメリア・ジャポニカ(隠された日本の宝)と名付けられるほど、古来から大事にされてきた日本の固有種であり、生活に身近な樹木でありました。
森の中にいると、気分が爽快になり、心身がリフレッシュされるのは、杉などの針葉樹の樹皮に多く含まれる「フィトンチッド」と呼ばれる揮発性の芳香成分にあります。

フィトンチッドは、木が病原体や害虫などから自分の身を守るために放出している物質で、抗酸化作用や抗菌作用、殺虫性などの成分が含まれており、また秋田杉の成分であるフェルギノールの強力な抗酸化作用により、アルツハイマー病の予防や治療の効果があるともいわれております。

また、フィトンチッドには、血圧を下げて脈を落ち着ける作用、ストレスを感じた時に分泌される、代表的なストレスホルモンのコルチゾールの濃度も下げるという実例結果も知らされており、特に秋田杉のような針葉樹の木々の香りは、鎮静作用をもたらし、極上のリラックス効果を体感できます。

 
 

●発酵と酵素の関係


長い歴史のなかで、はじめにアルコールをつくる微生物「酵母」が発見され、さらにその酵母の中から、アルコールを生成するための基本的な物質である「酵素」という、タンパク質の一種が見つけられました。
「酵素温浴いふき」で使用している植物エキス発酵飲料の場合も、酵母がもっているインベルターゼという酵素が、糖を分解して発酵現象を促進していきます。

「発酵」という現象の主役は、もちろん発酵に関係する「微生物」です。
でも、実はたくさんの植物や微生物の細胞のなかにある「酵素」という特殊な物質であるタンパク質が、その「影の主役」を担っているのです。つまり「酵素」がもたらす有機化学反応があるからこそ、有機物の分解や合成が促進されて「発酵」という営みがつくり出されていくのです。

「酵素温浴いふき」では、入浴前にこの植物エキス発酵飲料を飲むことによって、通常の酵素風呂より汗をかく量が大きく違います。そして腸内環境が活発になり身体の中からイキイキとなります。
 
 

●オガクズ酵素風呂の発祥について


日本におけるオガクズ酵素風呂の起源は、大高酵素株式会社の大高登氏によって昭和10年(1935年)に北海道の南西部に設立された大高酵素研究所に遡ります。当初、大高氏はオガクズを利用した酵素肥料の開発を行っていましたが、その過程で発見されたオガクズの発酵熱を活用し、酵素風呂の基礎を築くことになります。この発酵熱を利用した温浴が地元の住民に受け入れられ、神経痛やリュウマチの改善効果が見られたことから、より広範な利用が進められることになりました。

昭和37年(1962年)頃には札幌に「大高健康クラブ」が設立され、昭和38年(1963年)には京都綾部、昭和39年(1964年)には横浜鶴見の徳田病院内に酵素風呂が設置され、昭和41年(1966年)には北海道旭川にも施設が開設されました。これらの施設では、酵素断食と組み合わせた治療法が提供され、多くの慢性病患者に効果をもたらしました。

特に注目されるのは、昭和47年(1972年)の冬季オリンピック札幌大会です。この大会に際し、約5,000万円を投じて設置された酵素温浴「イオンハウス」が、国内外のアスリートたちから高評価を受けたことで、酵素風呂が広く知られるようになりました。アスリートたちは全身の筋肉の緩和や身体の芯からの温まりを実感し、その効果によって疲労回復や乳酸の排出が促進されることが確認されました。

昭和50年(1975年)には、小樽の醸造施設を利用して「特選酵素風雪」が製造され、その後の施設はリハビリ施設として利用され、平成17年(2005年)には営業用イオンハウスとして再開されました。現代の酵素風呂では、純粋培養による発熱菌を利用し、安定した発熱を維持することが可能となっています。
オガクズ酵素風呂は、その発祥から現代に至るまで、健康と美容の面で多くの人々に受け入れられ、その効果と利用が広がり続けています。

 
 

●【研究データ】酵素風呂の末梢血液中免疫担当細胞への影響

  1. 発酵温浴において、末梢血液中の白血球総数とリンパ細胞数がその入浴者の年齢に応じて最適な状態に調節される。 
  2. 発酵温浴において、リンパ細胞サブセット量がその入浴者の年齢に応じて最適な状態に調節される。 
  3. 発酵温浴において、顆粒球とリンパ球の白血球全体に占める比率がその入浴者にとって最適なバランスに保持される。 
  4. 発酵温浴において、その入浴者のNK細胞の活性度が増加し生体の免疫能力を質的に高める。 
  5. 発酵温浴において、その入浴者の血液の流動性難易度(血液サラサラ度)がその年齢に応じた最適な状態に調節される。
  6. 発酵温浴において、β-エンドルフィン、ACTH等のホルモンが分泌が促され、脳の情動および内分泌・自律神経にすみやかに作用し、気分のリフレッシュや心身のリラクゼーション効果を高める。

 
この試験データは、平成13年10月5日に大高酵素株式会社イオンハウス(北海道小樽市)において、年齢30~60歳の健康なボランティア11名により、15分間の入浴とその後の10分間の半身浴の実施前日と翌日同時刻に、末梢より静脈血を採取し測定した結果に基づくものである。

平成14年2月6日
金沢医科大学血清学教室
(財)石川天然薬効物質研究センター

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